かつて、医療がまだ“化粧品は肌に悪い”という立場をとっていた時代、日本で初めて、美容クリニックの併設に踏み切ったのが石井クリニックでした。

1973年、東京・南青山に石井クリニックを開業。
以来、人が美しくなることにおいて、医療ができることは何なのか？クリニック院長・ドクター石井は
ずっと自身に問いかけてきました。

女優やモデルをはじめ、美しさを表現する女性たちの間で話題となり、同時に、多くの女性の支持を集めることになりました。
日本中から訪れる患者さまの数は、１日200人を超えるようになっていきました。

ドクター石井は、長い臨床経験から、皮膚疾患の治療に“発酵代謝物”がめざましい効果をもたらすことに気づきました。

ある時、彼は「中村菌」に出合いました。
「中村菌」は京都で160年を超える歴史を持つ会社で作られているもので、京都の清水寺で得られる「音羽の水」で培養しないと発酵しないという性質を持っていました。
その会社では「中村菌」の発酵液を主原料とした医薬品も作られていました。

「中村菌」を基に、保湿や美白、鎮静効果の成分を配合し、ニキビや日やけ後の炎症の鎮静は
もちろん、シミのケアや突然の肌あれなどのためドクター石井自ら処方したのが「フィンギーマスク」でした。

皮膚科治療の石井クリニックにおける万能薬であった「フィンギーマスク」ですが、その様々な肌トラブルへの働きかけから、開発者であるドクター石井自らがこれを“魔法の水”と呼んできました。

その効果から、クリニックの前に行列ができるほどの支持を得ました。
以来、石井クリニックを訪れる１日200人にものぼる患者さまのほとんどに、
この「フィンギーマスク」による治療が加えられました。

「フィンギーマスク」は、医師の処方箋なしには提供できない治療薬でしたが、一方で、日本初のドクターズコスメと呼んでもいいものだったのです。